健康診断を詳しく知る!
健康診断は、定期的に健康状態をチェックすることで病気の早期発見を行うことを目的に行う検査です。学校や会社で行う健康診断は、法律で行うことを義務付けられているため一定年齢になると毎年受ける必要が発生します。
健康診断のメリット
健康診断を定期的に受けるメリットは、前年の健康状態と比較して身体のどこが悪くなっているのかを確認することが出来ることです。これにより、病気の早期発見の手がかりが増え長生きに繋がるのです。また、検査結果を知ることによって生活内容を改善しようという自発的な健康への取り組みを促す効果もあります。
健康診断のデメリット
健康診断のデメリットは、「健康診断の過程で病気になる」ことがあるということです。放射線を使うレントゲン検査では被曝の可能性が僅かながらも存在していますし、内視鏡検査で消化器粘膜を傷つけてしまうケースもあります。また、「初期の段階の病気を発見しても、治療の過程で発生する合併症の方が重い」というケースもあります。このように、健康診断を受けることはリスクを伴う場合があるのです。
ただ得られるメリットに比べると然程の心配はありませんのでぜひ健康診断は受けましょう。
上手な健康診断の利用法
このように、健康診断にはいくつかのデメリットが伴います。しかし、健康診断を活用できれば健康を維持・増進する上では非常に有益な方法になります。健康診断を活用するために必要なものは、「診断結果の知識」と「気軽に相談できる医者」です。正しい知識で診断結果を読み取り、医者に「ここの数値があまりよくなかった」と相談すれば、病気の効果的な治療を行うことが出来るのです。
診断結果から見る肝臓の状態
健康診断の結果の中で、特に肝臓の健康に関わってくるのは血液検査の「生化学検査」という項目です。血液の生化学検査は、健康診断だけでなく献血でも行われています。これらの数値は、血液1リットルあたりに含まれる量を国際単位である「IU」を使って表されます。
GOT
GOTは、正式には「アスパラギン酸アミノ基転移酵素」といいます。GOTは通常肝臓や赤血球や心筋に存在しており、血液内には一定量含まれています。成人男女におけるGOTの基準値は『9〜38 IU/L』となっています。GOTが基準値を大きく超えている場合、肝細胞に損傷があるか肝機能に障害が出ている可能性が非常に高いといえます。GOTの数値が高い場合、肝機能障害だけでなく心筋梗塞の可能性も疑われます。
γ-GTP
γ-GTPは、肝臓が持つ有害物質の分解能力を示す数値です。γ-GTPの基準値は個人差がありますが成人男性の場合『10〜50 IU/L』、成人女性の場合『9〜32 IU/L』の範囲に収まります。基準値を大幅に超えている場合、肝機能障害や肝炎、肝硬変、場合によっては肝臓がんなどが疑われます。
ALP
ALPは「アルカリホスファターゼ」の略称で、リン酸化合物を分解する酵素のことです。ALPの数値は肝機能だけでなく胆汁の流出障害や骨細胞の異常や妊娠の有無や腫瘍マーカーなど、様々な健康状態の把握にも役立てられます。ALPの基準値は成人男女で『80〜260 IU/L』の範囲内になります。基準値を超えている場合、各種肝機能障害や肝炎や肝硬変などの肝臓の病気だけでなく、胆道の閉塞や骨に関わる病気などが疑われます。
数値が高かった場合
血液の生化学検査で出た数値のうち、GOT・GPT・γ-GTP・ALPは肝臓の病気と密接な関係があります。しかし、GOTとGPTは運動によって一時的に数値が上昇する場合があります。ALPの場合、複数の病気の指標として使われているため肝臓の病気に直結するわけではありませんし、妊娠しているとALP数値は上昇します。基本的には、「数値の上昇に一喜一憂する」のではなく、「数値が上昇した原因を確実に特定する」のが正しい利用法であるといえます。
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